AIで株の上げ下げを1万回予想したら、的中率は52.7%
AIに毎日「上がるか下がるか」を予想させたら当たる?
検証の記録です。投資助言ではありません。
52.7%上げ下げの的中率(延べ11,538回)
ほぼ偶然
結論
- 7銘柄・延べ11,538回で、上げ下げの的中率は52.7%。コイン投げ(50%)より少し上なだけ
- 予想どおり売買して手数料0.1%を引くと、1回あたり平均−0.025%
- プラスになった銘柄もあったが、7銘柄試せば偶然でも出る程度の差
- 使ったデータ
- 売買の多い7銘柄の日足(2017年9月〜2026年10月)・前夜の米国株とドル円
検証の中身
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 東京エレクトロン、アドバンテスト、キオクシア、ソフトバンクグループ、三菱UFJ、フジクラ、JX金属 |
| 期間 | 2017年9月〜2026年10月(上場が新しい銘柄はその分短い) |
| 予想すること | その日の始値から終値までで、上がるか下がるか |
| 予想に使ったもの | 前日までの値動き、前夜の米国株(S&P500・NASDAQ・SOX)、ドル円 |
| AIの種類 | 統計モデル。過去のデータだけで計算し直しながら予想し、未来のデータは使っていない |
結果
上げ下げの的中率は**52.7%**でした。コインを投げて決めても50%なので、ほんの少し上なだけです。
目盛り 0%〜100% 点線:50%
予想どおりに売り買いして、手数料などを0.1%引くと、銘柄ごとの1回あたりの損益は次のとおりです。
目盛り −0.112%〜+0.138%
プラスは3銘柄、マイナスは4銘柄。全部合わせると1回あたり−0.025%でした。キオクシアとJX金属は上場が新しく、データが短い点にも注意が必要です。
プラスの銘柄は「勝てる銘柄」なのか
7銘柄を同時に試すと、どれか1つくらいは偶然でも良い成績が出ます。一番良かった銘柄の差も、その偶然で説明できる程度でした。これを信じて売買するのは危ないです。
おまけ:朝いちばんの向きは73%当たる
前日の終値から当日の始値(寄り付き)が上か下かなら、**73.2%当たりました。ただし「前夜のS&P500と同じ向き」と答えるだけでも70.4%**当たります。AIの手柄はほとんどなく、前夜のアメリカ株の動きをなぞっているだけでした。
わかったこと
- 株の上げ下げは、統計モデルで予想してもほぼコイン投げ
- 手数料を考えると、むしろ少し損をする
- 「当たっているように見える」ものは、単純な答え方(前夜のアメリカと同じ向き)と比べてみると化けの皮がはがれる
次の実験では、上げ下げではなく「1日の値動きの幅」なら当たるのかを試しました。
この実験を60秒の動画で見るYouTubeショート「AIためしてみた研究所」
使った道具
- Pythonデータの集計と統計モデル
- Yahoo Finance の日足データ株価・米国株・ドル円